表示装置などの光源からの光を拡散層を通す事で透過拡散させる機能の事を、ここでは光拡散と呼んでいます。拡散層の形成は色々な手法がありますが、印刷でも行う事ができます。その特徴やメリットをご紹介致します。
リング状のプリズムレンスの発光部(上部ドーナツ状平面)に拡散層を印刷
表示装置などの光源からの光を拡散層を通す事で透過拡散させる機能の事を、ここでは光拡散と呼んでいます。主に点発光の光源を面発光に近づける、光源の眩しさを押える、光源装置をユーザーから隠す、といった用途に使用されています。拡散層の形成は出来合いの拡散シート・フィルム類をトリミングして使用する方法、あるいは型成形・レーザー描画・エッチング・ブラスト処理等色々ありますが、スクリーン印刷ではより細かい設定が可能です。
印刷の方法自体は他一般のスクリーン印刷と同様です。使用するインクとなるものは、フィラー+バインダー+溶剤他というような構成がベースとなります。フィラーは一般のインクの顔料等に相当し、バインダーはこれを印刷層として基材に定着させる樹脂成分です。
拡散させる原理は、このフィラーとバインダーとの屈折率差(印刷層の内部拡散)、また、印刷面の表面にフィラーによって形成される凹凸(印刷面の外部拡散)を利用しています。フィラーは各化学系メーカーより組成や形状、サイズなど色々なものが提供されており、拡散性能への働きも様々です。バインダーは主に、印刷対象となる基材の素材によって種類が選択されますが、用途や求められる拡散性能も選択要素となります。
これらの材料の選択、配合率、また使用する版メッシュ等により拡散性、透過性を調整していきます。
透明アクリル板に、3種類の拡散度を持った拡散印刷をしています。印刷では、バインダーとフィラー(拡散機能性粒子)の配合率、フィラー種類の選定などにより、自由度の高い拡散度設定が比較的容易です。

パターニングにより異なる拡散度を持たせることが可能です。下の写真は左右どちらも一般的なの透明PCフィルムに拡散印刷を行ったものです。左のサンプルは中央付近の拡散度が高く、これとは反対に右のサンプルは中央部分が低くなるようにパターン設計を行い印刷しています。
