貼り合わせ

UV貼り合わせパネルの紹介

 UV貼り合わせは、基本的には2枚のシート材を1枚に貼り合わせるというシンプルな技術ですが、それによって創られるものは、機能性、意匠性の双方で色々な製品へ応用展開されています。ここでは意匠性のパネルサンプルを中心に、貼り合わせ技術が持つ可能性の一端をここでご紹介致します。

作成日:2015.07.17

(更新日:2015.10.22

技術紹介_UV貼り合わせパネル_トップ画像(2)

アクリル4枚貼り合わせサンプル

 UV貼り合わせパネルは、2枚の基材を紫外線(UV)硬化性接着剤を用い完全に密着します。接着剤は紫外線を照射し硬化させるため、貼り合わせる材料は透明性(紫外線が通る事)が必要ですが、少なくとも貼り合わせる2枚の材料の内、どちらからか透明であれば接着が可能です。主要な材料としては、アクリル板やPC(※1)、PET(※2)などのシート、フィルム状のものがよく用いられています。

貼り合わせの可能性

 貼り合わせる事によって下記のような事が可能になります。

  • 異素材を貼り合わせる事で、ハイブリットな特性を持った部材を製作できます。例えばポリカーボネートとアクリルやPETを貼り合わせる事で、耐衝撃性と、耐溶剤性を併せ持つハイブリット材を作る事が出来ます。
  • 基材間に物を挟み込み事で、気密性・耐薬品性を保ち傷・破損等からの保護が可能です。PCの紫外線吸収特性を利用し内部の紫外線と酸化の劣化を防いだり、アルコールや溶剤などで日常的に消毒、洗浄を行うようなパネルなどに利用できます。
  • 基材間に印刷を行う事で、単層では得られない立体的な意匠表現が可能です。また完成したパネルとしては、印刷部分は基材の板厚を介して、それ自体の支持体を持たない状態になっていますので、照光パネルなどに利用すれば、支持構造を考慮の必要が無い表示パネルなどが可能です。

【注記(※)】

  1. PC材に紫外線吸収剤が含まれている場合、それに適した硬化主波長を持つ接着剤を選ぶ必要があります。よって使用できる接着剤に制約が生じる事があります。
  2. PETは接着面が易接着処理をされているものを使用するか、プライマー塗布、または易接着処理を行う必要があります。

サンプルギャラリー

 展示会用のサンプルとして作成したものです(本ページトップ画像のサンプルも同様です)。透明アクリル板4枚を貼り合わせています。各貼り合わせの面に印刷をしています。

貼り合わせパネル:メタリックヘアラインタイプ

UV貼り合わせパネル:メタリックへアラインタイプ

貼り合わせパネル:裏面照光(白)

 

UV貼り合わせパネル:裏面照光(メタリック)

裏面より照光  [ 上:白、下: メタリックへアラインタイプ ]

 裏面からライトを当てています。各層はアクリル板の厚みによって光の通り道ができるので、文字の外周が照光するようにする事ができます。しかも、例えば下の写真の「Mn」や「Fe」の文字を支える支持体が無いと同様の状態なので、支柱の影が出る事もなく、また長期の展示物に使用したとしても、内部に埃や汚れが付く心配がありません。

 

UV貼り合わせ:拡散面密封パネル

UV貼り合わせパネル:拡散膜密封パネル

 基材の外周のみ貼り合わせる事で、層内に密閉空間を作る事ができます。例えば光拡散膜など、取扱い中傷つき易い(または直接清掃・洗浄の出来ない)デリケートな光拡散印刷面も保護できます。尚、このサンプルは水中などの気圧が掛かる環境化でも使用可能なように、ドット状のスペーサーを内部に配してます。